なにかの物事を実行するタイミングについて、今が良いとか、それとも今じゃなくて今度が良いとか、考えることがある。
そのタイミングについて「いつがいい」というのは戦略的にあると思うが、大切なのは背景にある気持ちを捉えることで、その気持ちが良ければタイミングはいつでもいい。
例えばYouTubeに動画を投稿していて、この動画をいつ投稿しよう?となる。
今日だと連日の投稿になるから、昨日の動画の再生回数の妨げになるかもしれない。
週末を待って投稿した方が再生回数が伸びるかもしれない。
明日上げると定期的なペースでの更新に見えてしまうけど、そのような意図はないから避けようか…。
などなど。
もちろんこのような問題は「戦略的にこうするべき」という解があると思うし、それは実際に効果があるものだと思う。
しかし本質的に大切なのは、「その行動の裏の気持ちはなんなのか」ではないだろうか。
例えばさっきの悩み方で行くと。
今日だと連日の投稿になるから、昨日の動画の再生回数の妨げになるかもしれない。
→再生回数を伸ばしたい。このままでは再生回数が伸びないのではないかと不安だ。
週末を待って投稿した方が再生回数が伸びるかもしれない。
→この動画は再生回数が伸びないかも。何かの力を借りないと…
明日上げると定期的なペースでの更新に見えてしまうけど、そのような意図はないから避けようか…。
→期待に応えて定期的に上げないといけない。フラフラしてたら、自分のチャンネルは廃れていってしまう。
若干ネガティブな印象を強めに書いたが、このような気持ちを裏にもっていてもおかしくはない、むしろ普通のことだと思う。
抽象化すれば、だいたい共通しているのは次のような意識だろう。
・うまくいかせたい(うまくいかないとダメ)
・このままではいけない(何かしないとダメ)
つまり、不足の側から行動を考えることになっているため、引き寄せの法則に当てはめれば不足につながりやすいと言える。
そうではなく、充足の側からアプローチする方が、物事はうまくいきやすい。
そのような考え方は、過去の記事にも書いた。
スピリチュアル界隈では、「すべてはうまくいっている」という考え方が出てくる。
すべてのものは宇宙の一部であり、身の回りに起こる出来事はすべてがベスト、すべてが最高のタイミングで起きており、今までの人生も、そしてこれからも何も間違いはない。宇宙のシナリオ通りである。というような考え方である。
これが真実かどうかは今のところ確かめようがないが、真実だと仮定した場合、「すべてのタイミングが是」となる。
先ほどの例で言えば、今日動画をアップロードしようが、明日アップロードしようが、全ては最善の結果につながるのだ。
そう思ったとき、「成功させたい」とか「このままではダメ」という意識からスッと解放され、不足からゼロへ、そして充足の側から行動ができる。
なので、「すべてはうまくいっている」を受け入れることは、身の回りの出来事をうまく運ぶツールになると言える。
宇宙の真実や叡智に触れて心から理解するに越したことはないだろうが、私を含めた一般の人間はこのような損得勘定での理解でも良いと思う。
ちなみに以前小耳に聞いたことがあるのが、とある株で儲けている人の話。
その人は、銘柄を選んで買うときに「ありがとうございます」と感謝をしてから買うのだそうだ。
そのようにすると邪念がなくなるので良いのだ、と言っていた。
これも同じように、「うまくいかせたい」「うまくいかないとダメ」となりがちな株式の購入において、感謝を入れることによって「株式を購入できるのも誰かのおかげ」「これまで生活できていることに感謝」といった気持ちが湧き、不足からゼロへ、そして充足の気持ちになり、結果的に執着が薄れ、うまくいっているということではないだろうか。
スピリチュアルでは「感謝が大事」などともよく言われるが、気持ちを充足にすることで人生が好転するというからくりなのだろう。
「すべてはうまくいっている」でも「感謝」でもツールはたくさんある。大切なのは気持ちに目を向けることで、「今自分が考えていることは不足を補う思考だろうか?それともゼロ、あるいは充足を元にした思考だろうか?」に着目し、不足だった場合にはいったん行動を待って、ゼロ、あるいは充足に持っていけるように思考を変えよう。ゼロ、充足だった場合には良い結果を生みやすくなる(しかし執着しないのが大事)ので、迷わずにGO、だ。