子育てしているお母さんというのは大変です。
子供自体が十人十色なので大変さの比較は単純にはできませんが、子供の成長、接し方などで悩まれているお母さんは非常に多いです。
すべての物事は子供優先で然るべきで、自分が辛いとか疲れるとかいうのは仕方のないこと。そうやって日々がんばっているお母さんもとても多いです。
こういうとき、こだわりの少ないお母さんは結構強かったりします。「あ、あの人に預けよう」「今日はサボっちゃおう」ってしてしまったり。
「私が母親としてしっかり面倒を見なければ」という真面目で、一般的には「良い」お母さんほど苦しい傾向にあります。
もちろん、根底には子供への愛がありますし、どちらだろうと別に良し悪しはないのですが、もしよかったら、こういうお母さんの事例もありますよというお話。
事例その1。
あるお母さんは、子供の食事を何よりも優先していました。
出来上がった料理を子供へ先に提供し、自分が食べるのはいつも子供の残飯か、冷め切った後のご飯。
そのお母さんは、食事の時間が楽しくなかったそうです。
でも、ある時はお母さんは思いました。
「食事の時間を楽しくしよう」
そして、子供に関係なく自分の好きなもの、食べたいものを食べるようにしたそうです。
そしたら、食事の時間が楽しくなった。
すると、今まで子供に食べさせながらイライラして注意していたのが、イライラせずに接する事ができるようになったのだそう。
事例その2。
そのお母さんは、食事を作るのが好きではなかったそうです。
でも母として、主婦として、役割として食事を作っていた。
そんな時、「もう作らなくてもいいや」と思い、外食するように切り替えたそうです。
そうしたら、嫌なことしなくてよくなったし、気が楽になった。
最も助かったのはもしかしたらその家族で、お母さんがイライラしていることが少なくなったため、とても過ごしやすくなった。
これらの事例から見るに、自分の機嫌がいいともちろん自分も楽しいし、周りも楽しい。逆もまた然り。
自己犠牲精神で周りに尽くしつつも、周りに対して「私はこんなに頑張ってるのに!」という気持ちを持つのは、実は周りのためになっていなくて、自分も辛いのかもしれない。
いきなり全部は変えられないかもしれないけど、簡単なことからはじめてみませんか。
今日は、お外に連れていかなくてもいいや
今日は、ご飯作らなくてもいいや
今日は、自分のためのおしゃれをしよう
今日は、好きなもの食べよう
それって、わがまま?
いやいや、あなたがご機嫌になるなら、どんどんやってください。
もちろん、すべての仕事を他人に押し付けて…となると他人の自由を奪うことになりますので、バランス感覚は大事ですよ。
他人を尊重することを忘れずに。でも、自分も尊重する。
自分の中でわだかまりが起こらない範囲で他人にお願いして、そして自分は好きなことを楽しもう!
そうやって、少しでも普段の辛さが軽くなることを願っています。