「やあ。」
「眠れないのかい?」
「そうなんだね。」
「なにか、心配?」
「なにか、気になることがある?」
「うん、うん。」
「…そうなんだね」
「ところでさ…」
「いまは、お布団の中かな?」
「お布団の中だと思って、話すね」
「布団は気持ちいい?」
「枕はどう?」
「敷布団や、シーツの手触りとか」
「掛け布団はどうかな?」
「あったかい?気持ちいい?」
「いろいろあるけどさ…」
「お布団は、きみの味方だからね」
「あ、もちろんぼくもだけど。」
「眠れないかもしれないけどさ…」
「お布団があるのって、いいよね」
「お布団を、楽しんじゃおうよ」
「気持ちいい〜。いつもありがとうね〜」
「お布団もよろこんでるんじゃないかな」
「でも、お布団は普段感謝されなくてもさ」
「きみに使ってもらえるだけで、嬉しいんだよ」
「だからね…」
「今日一日、きみは色んなものに触れたり、使ったりしたけれど」
「ちゃんと使ってくれるだけで、みんな嬉しいんだよ」
「きみは今日も、いいことをしたんだ」
「生きてれば、何かに触れる。生きてれば、みんな嬉しいんだよ」
「眠れなくてもさ…」
「生きてれば、いいんだよ。」
「だから、安心してね」
「え、明日の予定に響く?」
「もし、そうなってもね…」
「意外と、大丈夫なんじゃないかな?」
「多少の失敗をしたって、きみの価値は変わらないよ」
「だって、生きてるんだから」
「だからね…」
「ぼくは、安心だと思うよ」
「きみと一緒に、安心だと思いたいな」
「お布団、楽しんでね」
「それじゃ、またね…」
「おやすみ♪」