アルバム「HELP EVER HURT NEVER」に収録されている「帰ろう」という曲。
人の持つ様々な執着から解き放つような、悟りを開いた人が説いているかのような深い歌詞なのですが、私が特に心を打たれたのがこの部分。
怖くはない 失うものなどない
最初から何も持ってない
これを見て、明石家さんまさんの次の名言を思い出しました。
人は裸で生まれてくる。
死ぬときにパンツ一枚履いてれば勝ちやないか!
表現は違えど、言っていることは同じ。このようなシンクロを見るたび、やはり人が辿り着く真理というものがあるんだなあと私は感じます。
様々な自己啓発本などで同じ主旨の内容は言及されており、私も頭では理解していたのですが、今回はこの藤井風さんのメッセージが深く刺さりました。
それは、この藤井風大好きフィルターのせいかもしれません。だとしても、気付かせてくれた藤井風さんに感謝です。メッセージは与えられていても、人間はそれを受け取るタイミングや師を選ぶのだな、ということを感じました。
失うものなどない。最初からなにも持ってない。
いま、私が所有していると思っているもの。お金、家、車、職業、地位、才能、肉体、友達、家族…
所有していると思っているが、いつかは手放すもの。天国に帰る時には持っていけないもの。一時的な幻なのかもしれない。
そして、天国にいつ帰るかはわからない。明日かもしれない。だったら、持っているものは持っていないようなものだから、思い切り人生をチャレンジしよう。楽しもう。
もったいない、常識と違う、人から笑われる、恥をかいてしまう。そんなエゴの言う事は、捨てる。自分の信じる、自分がやりたい道を進むのだ。
そのような力強いメッセージを感じる素敵な歌である。